住民たちが交流の場を取り戻そうとしています。能登半島地震の被災地、七尾湾に浮かぶ能登島では、地域の農産物などを持ち寄る定期市が復活しました。
石川県七尾市能登島で、21日に開かれた定期市。地元のヨモギをたっぷり使った草もちや、炊き込みご飯、梅干しなど住民手作りの品がずらりと並びます。



訪れた人は…
「待っていたんです。復興の兆しというかありがたいことです」
「おふくろの味というかね。私らも見習わんならんなと」
定期市は地元のJAや給食センターを退職した女性たちで作る「生き活き工房ねねの会」が5年前から月に一度開いています。工房は津波で浸水の被害を受けましたが、地元の人たちが流れ込んだ土砂をかき出し、再開に向けた準備を進めてきました。
生き活き工房ねねの会 吉田孝子さん
「楽しみというか、生きがい!」
生き活き工房ねねの会 海老恵子会長
「能登島には地元の良い宝があるから、それを若い人にこれから継いでいってほしい」
日常を取り戻そうとする動きが少しずつ芽生えています。