学び舎も近く、ヘリ発着など訓練内容へ不安も
石川青少年の家 所長 石原昌二さん
「この棟が宿泊棟、子どもたちが寝泊まりする所。この草むらが全てゴルフ場になっている」

ゴルフ場跡地のすぐ隣、県立石川青少年の家で所長を務める石原昌二さんです。跡地との距離は最も近い所でわずか15メートルしか離れていないため、施設を利用する人達への影響を懸念しています。
およそ50年前に開所した石川青少年の家。石川岳に抱かれた自然豊かな場所は、開所以来、「学びの場」として多くの人に愛されてきました。
生きた化石と呼ばれる県の天然記念物「イボイモリ」など、希少な生物にも出会うことができるこの施設。小中学生を中心に年間4万人あまりが訪れていて、現在も予約状況は、ぎっしり。3月初めまでほとんど埋まっています。
石川青少年の家 所長 石原昌二さん
「離れているでしょ?離れていてもこんなしてきこえているんですよね。これがこの辺で、ホバリングとかされたらどうなるか分かると思います」
アメリカ軍基地が近いため、現在もヘリの飛行はありますが、これに加えて、自衛隊機の発着もあるのではないかと不安はぬぐえません。
今月実施した住民説明会で、防衛省はそれまでの説明を覆し、ヘリの発着は緊急時のみ、空砲を使った演習は行わないなど、訓練内容を変更しました。
しかし、なし崩し的に訓練や部隊が増えていった「前例」があるため、住民は反発。防衛省の説明に納得していません。