感染の第7波が全国に広がり、富山県内でも20日新規感染者が過去最多となる817人となりました。知事は緊急の会見を開き、危機感を示したものの「行動制限については現状では呼びかけない」としました。

感染の急拡大を受けて開かれた富山県の対策本部会議には、新田知事や県幹部らが出席し、感染状況などを共有しました。報告された今月はじめから19日までの感染者数を年代別で表したデータでは10代未満、10代が最も多く、次いで30代、40代と続いていることから家庭内で感染が広がっていると分析しました。

それを踏まえた今後の対応として、▼医療提供体制のひっ迫を防ぐため、確保病床を111床から230床へ拡充。▼高齢者施設の4回目ワクチン接種の推進。▼無料検査の期限を7月末から8月末に延長することとしました。

また、新田富山知事は県民に緊急のお願いとして会見をひらき基本的な感染対策の徹底を改めて呼びかけました。

新田知事:
「ひとりひとりのうつさないうつらない行動を重ねてお願いをいたします。感染拡大を食い止めるためにともに立ち向かってまいりましょう」

新規感染者数が過去最多になったことに危機感を示したものの、症状別では軽症や無症状がほとんどで重症患者がゼロであることから社会経済活動とのバランスを考えたうえで、行動制限については現状では呼びかけないとしました。