■MLBキャンプ(日本時間17日、米アリゾナ州ピオリア)
パドレスのダルビッシュ有投手(37)が、今キャンプ初めて打者相手に投げるライブBPに登板。打者6人に対し無安打、1三振、1四球。
最速はダルビッシュによれば「95マイル(約153キロ)ちょっと」だったという。31球を投げ、ストライクは13球と荒れ気味となった。
制球に苦しんだ投球を「朝から緊張気味だった」と明かし、その理由を問うと「ライブBPはあまり得意ではない。特に右バッターに対して。それがいきなり右、右だったので、ひっかけ始めたんでそれどころではなかった(笑)」と右打者が続いたことに触れた。
レンジャーズ、カブス時代から味方の右打者に投げるライブBPでは、“当ててはいけない”という意識が働いてしまうという。その先頭の右打者には直球が連続ボール。それでも3球目にファールを奪い、4球目は直球で投ゴロ。2人目の右打者はカウント2-2から外角に直球を決めて見逃し三振とした。
「ユニフォームを着て打者相手に投げるというのは去年の8月以来なので、プラス右バッターに投げるというのは本当に苦手なので。味方なので、緊張しているところがありました」とこの日のマウンドでの心境を明かした。
今季、日本人メジャー投手最長の13年目を迎えるベテランは「(この時期は)元気であることが一番だと思う。痛いところなく毎日投げられるように頑張っていきたい」と前を向いた。
一方、メジャー1年目で新加入の松井裕樹(28)もライブBPに初登板。打者7人に対し25球でストライクは15球。マチャド、タティス、ボガーツ、クロネンワース、キムと5人合わせて682本塁打を放つ主軸相手に1安打、1四球、2三振と上々の“初投げ”となった。
主力相手に堂々の投球を見せた松井。「昨日の夜、(打席に立つ)メンバーを見たんですけど、それからずっと楽しみ過ぎてソワソワしてて夜。実際に一流の選手が打席に立った中で無事に投げられたので、ファーストステップとしてはいいかなと思います」と笑顔を見せた。当ててはいけないという怖さついては「今日はインコースを投げないと決めていたので(笑)。当てることはないかなと思っていたんで」と話し、この日のマウンドでの“心構え”を明かした。














