ロシアのプーチン政権を厳しく批判してきた反体制派指導者ナワリヌイ氏が収監先の北極圏の刑務所で死亡したと当局が発表しました。

ロシア連邦刑執行庁は16日、反体制派指導者ナワリヌイ氏がロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で死亡したと発表しました。

ナワリヌイ氏はこの日、散歩した直後に体調を崩して意識を失い、駆けつけた救急隊が蘇生を試みたものの、そのまま死亡したとしています。死因については現在、調査中だということです。

ナワリヌイ氏の広報担当者は弁護士が現地に向かったとし、情報が入り次第、公表するとしています。

一方、ペスコフ大統領報道官によりますと、ナワリヌイ氏が死亡したことについてプーチン大統領にも報告があがったとしています。

ナワリヌイ氏はプーチン政権を厳しく批判し、汚職を追及するなどしてきましたが、2020年に毒殺未遂とされる事件に遭い、療養先のドイツから帰国直後に拘束され、去年8月には過激派組織を創設した罪などで懲役19年の判決を言い渡されていました。

また、さきほど、ウクライナのゼレンスキー大統領は「彼がプーチンに殺されたのは明らかだ」と述べました。