■卓球世界選手権団体戦 日本 3-0 ルクセンブルク(16日、韓国・釜山)

女子のグループリーグ第1戦で日本はルクセンブルクに3ー0で勝利し、パリ五輪の出場枠獲得に向け初戦白星スタートを切った。

今大会、出場全40チーム中、上位8チームが五輪切符を手にする。チーム世界ランキング2位の日本は、この試合、早田ひな(23)、張本美和(15)、平野美宇(23)で挑み、同19位のルクセンブルクを相手に、3人揃って1ゲームも落とさず無傷のストレート勝ち。世界選手権初出場の張本は、ルクセンブルクの60歳の大エース、ニー・シャー・リエンとの“45歳差対決”を制し、“デビュー戦”で白星を飾った。

第1試合はエース早田が21年の世界卓球銅メダリスト(女子ダブルス)デヌッテと対戦。第1ゲームを奪って勢いに乗ると、続くゲームも勝負どころでポイントを重ね連取。第3ゲームは5-7と一時リードを許すが、強打で攻め続け最後はチキータが決まって勝利。世界ランク5位の実力をみせ流れを引き寄せた。

第2試合は世界選手権のデビュー戦となった張本(世界ランク16位)が、ルクセンブルクのリエン(同46位)を相手に落ち着いたプレーで得点を重ねた。レジェンドを相手に第1ゲームをデュースで制すると、打点の高いフォアとバックハンドが決まり、第2、第3ゲームを連取。“45歳差”対決をストレートで制し、平野につないだ。

第3試合は平野がゴンデリンガーを相手に第1ゲームから圧倒。第2ゲームは相手も粘られる場面もあったが11-6で連取。第3ゲームは3連続ポイントでリードすると、強打や左右に揺さぶる攻撃でポイントを重ね、ストレートで勝利。日本は危なげなく初戦白星を手にした。

今大会は40チームが8グループに分かれ、各組上位3チームが決勝トーナメントに進出する。ベスト8進出が決まればパリ五輪出場枠を獲得する。グループ2の日本は第2戦はイラン(世界ランク35位)、第3戦は南アフリカ(同31位)、最終戦はブラジル(同14位)と対戦する。