新潟市東区の左官工事業者「青木建塗工業」が7日、新潟地裁から破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。負債はおよそ1億円だということです。
民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、青木建塗工業は1919年(大正8年)に創業した老舗の左官工事業者で、大手建設業者の下請けとして、学校やビル、マンションなどの左官工事を手掛け、新潟県内で中堅上位の売り上げ規模だったということです。1996年4月期には売上高およそ5億6700万円を計上していたといいます。
しかし近年は、大規模な建築案件の減少に人手不足、さらに新型コロナウイルスなども重なり、2023年4月期の売上高はおよそ9500万円に低迷。3期連続で赤字を計上するなど、大幅な債務超過の状態が続いていたということです。厳しい資金繰りに加えて後継者不在の状況もあり、先行きの見通しが立たず事業継続を断念したものとみられます。
帝国データバンク新潟支店によりますと、負債は2023年4月期時点でおよそ1億円だということです。