■MLBキャンプ(日本時間21日、米アリゾナ州スコッツデール)

海を渡って5年目を迎えた筒香嘉智(32)。今季はサンフランシスコ・ジャイアンツの招待選手としてキャンプ2日目を迎えた。

全体練習に参加した筒香は今季6年1億1300万ドル(約166億円)の大型契約で加入。かつて中日で活躍したイ ジョンボムの息子・イ ジョンフ(25)と笑顔で会話するなどリラックスムード。筒香は「今までの5年間の中では一番体調がいいです」と話すようにウォーミングアップ、ストレッチ、キャッチボールを行い、投内連携に参加するなど精力的に動いた。

バッティング練習では首脳陣から声をかけられ、打球にスピンをかけろとジェスチャーを受け、通訳なしに対応していた。その後は5球で交代するライブBP(実戦形式の打撃練習)に参加。相手は昨季メジャー初勝利を挙げるなど若手有望株の左腕K.ハリソン(22)。2球見逃したあとは積極的にバットを出していったが3球とも空振り。

2人目は昨季39セーブを挙げ、最多セーブ投手を獲得した右腕のC.ドバル(26)。3球目を打っていったがセンターフライ。最後の5球目も捉えることが出来ずファールと筒香は主力級の投手相手に10球で5スイング、ヒット性の打球はなかった。「左ピッチャーがちょっときょうは見え方がよくなかったので、右ピッチャーは結構見えてたんですけれど、いろいろ自分で微調整しながらやっていきます」と振りかえった。

招待選手での参加のため、早く結果を出したい筒香はライブBP後にはフリー打撃で打ち込み。29スイングで8本の柵越えを見せた。「自分の立場上もちろん結果を出さないといけないという立場ですので、まあそこが全てかなと思ってます」とキャンプへの決意を語り、「いい技術を作るにはいい体もいりますし、いい心もいりますし、試合で結果を出すために、技術をつくるために体も心もいろいろ自分の中で積み上げてきました」と2年ぶりのメジャー復帰への意気込みを語った。