県など地元自治体が中止を求めるなか、2月15日午後、アメリカ軍が嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を実施しました。3か月連続での強行です。

嘉手納基地の上空では2月15日午後4時半頃、MC―130特殊作戦機から4人の兵士が次々とパラシュートを使って滑走路付近に降下し、このおよそ15分後にも8人の兵士が降下しました。

県内でのパラシュート降下訓練は原則伊江島で実施することで日米が合意していますが、アメリカ軍は去年12月と先月19日にも訓練を実施していて、きょうで3か月連続の嘉手納基地での訓練となりました。

県は14日の段階で、アメリカ軍や沖縄防衛局に対し訓練の中止を求めていましたが、強行されたかたちです。

県は「嘉手納基地の基地負担の軽減と逆行するものだ」としたうえで、「訓練は県民に大きな不安を与えるもので断じて許すことはできない」と抗議する意向を示しています。

嘉手納基地での実施は「例外」とされているパラシュート降下訓練。しかし去年12月、3年ぶりに嘉手納基地で実施されて以来、きょうで3か月連続での実施です。


アメリカ軍はRBCの取材に対し「嘉手納基地の使用は伊江島補助飛行場の“代替地”として日米間の協定で認められている」と回答し、「例外」を常態化させている状況には触れていません。