先月、がんの手術に伴う合併症により救急搬送されたアメリカのオースティン国防長官が、また緊急入院しました。

アメリカの国防総省によりますと、オースティン国防長官は現地11日午後2時すぎ、「膀胱に関わる緊急の問題」のため、ワシントン近郊の病院に搬送されました。詳しい病状は明らかにしていませんが、その後、国防長官としての職務をヒックス国防副長官に引き継いだとしています。

また、こうした事実を制服組トップの統合参謀本部議長やホワイトハウス、さらに連邦議会にも伝えたということです。

オースティン長官は先月1日にも、前立腺がんの手術に伴う合併症により救急搬送されていました。その際、入院の事実をバイデン大統領にも伝えておらず、危機管理や透明性の観点から批判を受けていました。

オースティン長官が入院している病院の医師団は、現地11日夜に「現時点でオースティン長官の入院がどのくらいの期間になるかはわからない」とのコメントを発表しました。一方で「前立腺がんの手術後の経過は良好だ」とも説明しています。