パレスチナ自治区ガザ南部ラファでの地上作戦を示唆するイスラエルのネタニヤフ首相が、「来月10日までの作戦完了を指示した」と報じられました。地上作戦は「悲惨な結果を生む」などと各国が警告しています。
ラファでは10日もイスラエル軍の空爆が続き、AP通信によりますと、少なくとも44人が死亡しました。
ガザ全土から100万人以上が避難するラファで、イスラエル軍は地上作戦を行う構えを示していて、アメリカのCNNなどは、“ネタニヤフ首相が戦時内閣に、来月10日までにラファでの作戦を完了させるよう指示した”と報じました。
ラファに避難してきた人
「私たちはどこに行けばいいのか。ガザ市から避難してきたのに」
イスラエルとイスラム組織「ハマス」の交渉を仲介するエジプトの外相は、ラファでの地上作戦は「悲惨な結果をもたらす」と警告。同じ仲介役のカタールも声明で「イスラエルの脅迫を最も強い言葉で非難する」としています。
こうした中、イスラエル軍は、ガザにある“国連機関「UNRWA」本部の地下につながるハマスのトンネルが見つかった”として映像を公開しました。“本部では武器も見つかった”としています。
これを受けてUNRWAの事務局長はSNSに「本部の地下に何があるか知らなかった」などと投稿しました。
UNRWAは、スタッフが去年10月のハマスのイスラエル奇襲に関与した疑いが出ています。

ドイツが3万7000人を入国拒否 イタリアやポーランドも…EU加盟国が移民対策で国境管理を強化へ