ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍のトップである総司令官を更迭し、陸軍司令官のシルスキー氏を後任に充てることを発表しました。
ゼレンスキー大統領は8日、「きょうから新たなチームがウクライナ軍の指揮を引き継ぐ」とするビデオメッセージを投稿。軍のトップであるザルジニー総司令官を更迭し、陸軍司令官を務めていたシルスキー氏を新たな総司令官に任命したことを明かしました。
シルスキー氏はロシアによる大規模侵攻が始まって以来、首都キーウの防衛戦や北東部ハルキウの奪還戦などで功績を残した人物で、ゼレンスキー大統領は「守備と攻撃、いずれにおいても成功経験がある」と評価しています。
ザルジニー氏をめぐっては、ゼレンスキー大統領との確執がたびたび指摘されていましたが、ゼレンスキー大統領はSNSに笑顔で握手を交わす写真を投稿。「2年間ウクライナを守ってくれたことへの感謝を伝えた」としています。
また、ザルジニー氏に対して「チームの一員として残るよう提案した」としていますが、具体的な役職などについては明らかにしていません。ザルジニー氏は国民からの人気も高く、ロシアとの戦闘への影響を懸念する声が広がっています。

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