東京都の小池百合子知事が台湾を訪問し、蔡英文総統や頼清徳次期総統と面会しました。一方、中国は反発しています。
小池都知事は7日、訪問先のオーストラリアから台湾入りし、総統府で蔡英文総統と面会しました。
蔡総統は、台湾と東京都は消防や教育など様々な分野で交流があるとし、「今後もより多くの交流と、協力の機会を持つことを期待しています」と歓迎しました。
また、小池都知事は次の総統となる頼副総統とも面会。頼副総統は、台南市長だった2017年に東京を訪問していて、小池都知事とも面識があるということで、小池都知事について「日本の政治において重要な役割を果たしている」と述べました。
小池都知事は、防災分野に加え「デジタル分野でも今後とも連携していきたい」と述べたほか、「スタートアップの共同支援で新たな起業家を育成したい」などと呼びかけました。
小池都知事はこの日、台北市の蒋万安市長やデジタル部門を担当する閣僚・オードリー・タン氏とも面会しました。
一方、中国政府は、小池都知事の台湾訪問に強く反発。
中国外務省 汪文斌 報道官
「中国は一貫して、中国と国交がある国が台湾といかなる形の公式往来を行うことにも断固反対だ」
中国外務省の汪文斌報道官は7日の記者会見で「すでに日本側に懸念を表明した」と述べたうえで、「台湾独立勢力に政治的に利用されることを避けるよう希望する」とけん制しました。

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