日本でも問題となっている若者のSNS依存。各国が規制に乗り出すなか、アメリカでは事業者側の責任を問う声もあがっています。
2人の子どもを持つ母親
「やめられないのはわかる。昼夜逆転して、学校行けなくなるという子もたくさん出てくる。ああいうのを見ると、自分の子どもがそうなるかと思うと怖い」
3人の子どもを持つ母親
「ショート(動画)ばっかり観ているので、思考力がどうなのかなとは思う」
3歳の子どもの母親
「(今後)四六時中触ってしまうのが一番心配。SNSでずっと同じものを観てしまったりとか」
日本で保護者から懸念の声があがっている、子どもたちや若者のSNS依存。
オーストラリアでは去年12月、16歳未満のSNSの利用を禁止する法律が施行されたほか、インドネシアも16歳未満の利用を規制する方針を明らかにするなど、各国が規制に乗り出しています。
さらに、アメリカでは注目の裁判が…
記者
「評決はいつ出てもおかしくない状態で、裁判所前には多くのメディアが詰めかけています」
この裁判は、カリフォルニア州に住む20歳の女性がインスタグラムやYouTubeなどに依存し、うつ病になったとして、事業者のメタなどを訴えているものです。
先月には、メタのザッカーバーグCEOも出廷。争点は投稿内容ではなく、SNSを設計した事業者側の責任が認められるかです。
原告側が「アルゴリズムや無限スクロールなど、中毒性の高い仕組みを意図的に組み込んだ」などと主張するのに対し、事業者側は「SNSの利用と精神疾患の因果関係は医学的には証明されていない」と反論しています。
アメリカ国内で同様の訴訟が2000件を超えるなか、今回が最初の裁判として大きく注目されているのです。
5年前、18歳の娘が自ら命を絶ったロリー・ショットさん(64)もそのうちの一人で、連日、傍聴席に足を運んでいます。
ロリー・ショットさん
「娘も私と同じように、ガーデニングや家族の集まりなどをSNSで見ていると思っていましたが、全然違いました」
13歳でSNSを始めた娘のアンナさんは、スマホ画面に次々に出てくる他人と自分を比較するなかで、外見に自信を失っていきました。当時の日記には…
娘・アンナさんの日記
「他の子のプロフィール写真を見るたびに嫌になる。わたしみたいな不細工を好きになる人なんて現れない」
自ら命を絶つ前には自殺を促すコンテンツも流れていたといいます。
ロリー・ショットさん
「投稿自体は表現の自由に守られていてどうしようもないのでしょうが、娘はそんなもの見たくなかったはずです」
今回の裁判について、専門家はSNSの利用と精神疾患の因果関係を立証するのは容易ではないとしたうえで、原告の主張が認められた場合、SNSの形そのものへの影響を指摘します。
サンタクララ大学 法科大学院 ゴールドマン教授
「SNSの仕組みそのものが法的に問題があると判断されれば、現在の運営はできなくなります。今回問われているのは、個々の企業ではなく、SNS全体だとも言えるのです」
また、今回の裁判が市民からなる陪審裁判であることも重要だと指摘します。
サンタクララ大学 法科大学院 ゴールドマン教授
「アメリカで陪審裁判は平均的な市民の考えが反映されることから、特に信頼性の高い判断だとみなされます」
裁判所がどのような判断を示すのか。評決は今週にも出る見込みです。
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