(ブルームバーグ):北朝鮮の金正恩総書記は、核兵器増強とミサイル計画の高度化を進める考えを表明するとともに、米国が北朝鮮を核保有国として認めるならば、両国の関係改善もあり得ると述べた。
金総書記は5年ぶりに開催された朝鮮労働党大会で演説。兵器開発計画を提示し、より強力な大陸間弾道ミサイル(ICBM)を製造すると表明した。米国に対しては、対話再開のために北朝鮮に対する敵視政策を撤回するよう促した。北朝鮮の国営メディアが26日に伝えた。
金氏は平壌で開催された7日間にわたる大会の締めくくりで、「われわれには国家核戦力を年々強化する計画があり、核兵器の数を増やし、その運用手段と適用領域を拡大するために全力を尽くす」と述べた。
朝鮮中央通信(KCNA)によれば、金氏は「もし米国が朝鮮民主主義人民共和国憲法に明記されたわが国家の現地位を尊重し、対朝鮮敵視政策を撤回するなら、わが国も米国と良好な関係を築けない理由はない」と語り、「朝米関係の展望は米国側の態度に完全に依存している」とも述べた。
金氏は、韓国の李在明政権による最近の北朝鮮への融和的な姿勢を「拙劣な欺瞞(ぎまん)劇」と非難。韓国とは「議論する事柄は全くない」とし、「同胞という範疇(はんちゅう)から永遠に排除する」とした。
5000人の代表者や党幹部が集まった今回の大会は、今後5年間の金氏の開発優先事項や政策の方向性を探る手がかりとして注視されていた。トランプ米大統領は、金氏と再び会談する用意があるとしているが、北朝鮮は対話再開の前提として、米国が北朝鮮への非核化要求をやめる必要があると主張している。
金氏は、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵略を支持することでロシアの主要な同盟国として浮上しており、5年前とは全く異なる背景の中で今年の党大会を開いた。昨年9月、金氏は中国の北京で開催された軍事パレード式典で、プーチン氏や習近平国家主席と肩を並べ、国際社会から孤立した指導者からグローバルなプレーヤーへの変貌を印象づけた。
原題:Kim Jong Un Open to Closer US Ties If Respected as Nuclear Power(抜粋)
--取材協力:Brian Fowler.
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