イギリス政府は、ロンドン中心部で建設予定のヨーロッパ最大級の中国大使館について、建設承認の判断を先送りしました。延期は3回目です。

BBCなどによりますと、イギリス政府はロンドン中心部で予定されている中国大使館の建設について、承認するかどうかの判断を延期しました。

建設承認の期限をめぐっては、当初の9月から10月、そして今月10日と度々延期されていて、今回で3回目となります。

建設されれば、ヨーロッパ最大級の「メガ大使館」が誕生することなどから、市民らから「中国政府の諜報活動などの拠点となる可能性がある」と懸念の声があがっています。

BBCは今回の延期の理由について「関係者全員との協議に時間が必要なためだ」としています。

また、新たな期限は来年1月20日だとみられていますが、中国との関係改善を図るスターマー首相が同じ来年1月に中国を訪問する方向で調整中だと伝えられています。

首相官邸の報道官は2日、新たな大使館について、現在7か所に点在している中国の関連施設が集約されることから「安全保障上の利点になる」との考えを示していて、建設許可は承認される見通しだということです。