ウクライナの首都・キーウでロシア軍による大規模な攻撃があり、21人が死亡しました。EU=ヨーロッパ連合の代表部などにも被害があり、非難の声があがっています。

ウクライナでは27日夜から28日にかけて、ミサイルやドローンを使った大規模な攻撃があり、キーウ市の当局によりますと、集合住宅が破壊されるなどして、これまでに21人が死亡しました。

また、EUの代表部やイギリスの文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」が入る建物も攻撃を受け、損傷しました。

EUのフォンデアライエン委員長は「憤慨している」と非難。ビルの一部が損傷したものの、職員にけがはなかったいうことです。イギリスのラミー外相もSNSで、イギリスに駐在するロシア大使を呼び出したと明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は「ロシアは交渉のテーブルではなく、弾道ミサイルを選んだ」とSNSに投稿し、ロシアへの制裁の強化を訴えました。

一方、アメリカのトランプ大統領は「不満に感じていたが、驚いてはいなかった」とホワイトハウスのレビット報道官が明らかにしました。ロシアとウクライナ双方が攻撃を繰り返しているとして、「両首脳は戦闘の終結を強く望まなければならない」と強調しました。