イラン南部ホルモズガーン州にある商業港で26日、大規模な爆発が発生。国営メディアによれば、この爆発により40人が死亡、1200人以上が負傷した。現地では27日も消火活動が続いている。

サデグ道路交通相によれば、爆発の発生直後に一時停止していた貨物作業は部分的に再開された。同相は港のあるバンダルアバスで原因究明に向けた調査を指揮している。ペゼシュキアン大統領も27日に同市に向かった。

イラン政府は、28日を服喪の日にすると宣言した。

ロシアのタス通信が在イランのロシア大使館の話として伝えたところによると、プーチン大統領はイランからの要請を受け、緊急支援部隊の派遣を指示した。

イランの危機管理機関トップ、ホセイン・サジェディニア氏は国営テレビに対し、各地から消防隊員が動員されており、夜までには火災は収まる見通しだと述べた。

同機関の報道官は破壊工作の可能性を排除していないと、イラン労働通信(ILNA)は報道。ただ同港でのずさんな検査や資材メンテナンスに対し過去に警告が発せられたことを挙げ、爆発は過失が原因の可能性が高いことを示唆した。

同港の税関部門は、現場周辺に保管されていた危険な化学物質によって爆発が引き起こされた可能性があるとの見方を示した。ただ化学物質の具体名や引火の原因については明らかにしなかった。

原題:Iran Still Battling Port Fire as Death Toll, Casualties Rise (2)(抜粋)

(死者数を更新します)

--取材協力:Valentine Baldassari.

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