トランプ米大統領は9日、米国がウクライナとの情報共有の停止をほぼ解除したと明らかにした。同氏は、ウクライナとロシアを和平合意に向け交渉のテーブルに着かせようとしている。

トランプ氏は大統領専用機で記者団から情報共有の再開を検討するか問われた際にほぼ完了したと答え、「ウクライナに真剣に成し遂げさせるため、われわれはできることは何でもしたい」と述べた。

トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との先月のホワイトハウスでの会談は口論に発展し、予定されていた資源取引は署名に至らず決裂。米国はその後、ウクライナ軍がロシア軍を標的にするのに役立てていた情報の共有を一部停止した。米当局者は攻撃にかかわる情報共有を含む軍事支援を止めると述べていた。

米当局側はウクライナが自国軍部隊を守るために必要な情報共有は続けるとしていたものの、ここ数日のロシアによるミサイルの集中砲火により、軍事支援制限を巡るトランプ氏の決定に疑問が上がっている。

トランプ氏は、最近の戦闘による犠牲を認めた上で、和平を進めるためロシアへの関税強化を検討していると改めて表明した。

原題:US Freeze on Ukraine Intel Sharing Just About Lifted, Trump Says(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.