(ブルームバーグ):米株式市場で7日、ナスダック100指数が調整局面入りした。過去2年間の米株高をけん引してきた大型テクノロジー銘柄が引き続き敬遠されている。
ニューヨーク時間午前10時37分時点で同指数は前日比0.8%下落。先月に付けた高値からの下落率は調整局面入りの目安である10%を超えた。ハイテク大手7社「マグニフィセント・セブン」は2月下旬に調整局面に入っていた。

こうした下落の大半は、人工知能(AI)関連銘柄からの投資資金引き揚げが急速に進んだことを反映している。ブルームバーグがまとめた6日終値までのデータによると、ナスダック100指数が2月19日に最高値を付けて以降、エヌビディアは同社時価総額の5分の1余りを失っており、それが指数全体の下げの18%に影響した。テスラやアップル、パランティア・テクノロジーズ、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムなども同指数最高値からの下げが顕著だ。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジョージ・シポローニ氏は「過去数年にわたって、マグニフィセント・セブンは例外的に好調だった。売上高と利益を大きく伸ばしていたことを踏まえれば、彼らの株価がプレミアムで取引されていたのは当然だ」と指摘。「それがやや変わってしまった。大手ハイテク企業の前四半期の決算はかなり良好だったが、ここからさらに良くなるのかは分からない。こうした倍率で成長できる企業は限られている」と述べた。
原題:Nasdaq 100 Tumbles Into a Correction as Tech Selloff Intensifies(抜粋)
(第3段落以降を追加し、更新します)
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