米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ幹部殺害事件に絡みペンシルベニア州で9日逮捕されたルイジ・マンジョーネ容疑者(26)が、事件のあったニューヨーク州に身柄を移送されて第2級殺人罪で裁かれることに抵抗している。同容疑者の起訴に向けた法的手続きは長期化する可能性もある。

マンジョーネ容疑者の弁護士は10日、同容疑者がニューヨーク州への移送命令に異議を申し立てる考えだと話した。ペンシルベニア州での審理で明らかにした。

同容疑者は、ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)がニューヨーク市マンハッタンで4日に撃たれ死亡した事件に絡み、5日間にわたる捜索の末、ペンシルベニア州アルトゥーナで逮捕された。ニューヨークの司法当局が公表した逮捕状によると、同容疑者の容疑は殺人と銃の不法所持。

ニューヨーク州で第2級殺人罪で有罪となった場合、拘禁15年から終身刑が科される。ニューヨーク州法で最も重い犯罪とされる「クラスA」の重罪となり、「人間の生命に対する悪質な無関心」を示す故意の殺人と定義されている。

デービッド・コンシグリオ判事は同容疑者に対し、身柄引き渡しに異議を申し立てる書類提出に14日間の猶予を与えた。同判事によると、ニューヨーク州知事が身柄移送の令状を請求する期限は30日以内。判事は10日、マンジョーネ容疑者の保釈を認めなかった。

法律の専門家によると、米国で州間の身柄引き渡しを争うのは難しい。国家間の引き渡しとは異なり、他州で法に基づく逮捕状が出ている人物を、州は引き渡さなければならない。

ニューヨークの弁護士ジェフリー・リクトマン氏は、マンジョーネ容疑者について「身柄引き渡しに抵抗する理由はなく、ニューヨーク州とペンシルベニア州の知事がニューヨーク送還に同意すれば長くは続かない。負け戦だ」と話した。

原題:CEO Murder Suspect Contests Extradition to Face NY Charges (2)(抜粋)

--取材協力:Chris Dolmetsch.

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