(ブルームバーグ):2024年が観測史上最も気温の高い年になることは「ほぼ確実」だ。パリ協定に盛り込まれ重要な意味を持つようになった象徴的な数値を超える気温上昇が続いている。
欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」によると、11月の世界平均気温は産業革命前の水準を1.62度上回り、記録上2番目に暑い11月となった。最も暑かった11月は昨年。
2015年の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で採択されたパリ協定で、各国は産業革命からの気温上昇を1.5度に抑えるよう最大限の取り組みを行うことで合意しており、これを超える気温上昇となった。
C3Sの報告書によれば、過去17カ月のうち16カ月は、産業革命前の平均気温よりも1.5度余り高かった。こうした調査結果は、二酸化炭素(CO2)排出削減が喫緊の課題であることを裏付けている。来年1月には公式の年間データが発表される予定。
C3Sのサマンサ・バージェス副所長は声明で、「24年が記録上最も気温の高い年となり、1.5度上昇を上回る最初の暦年となることは、ほぼ確実だ」と明らかにし、「パリ協定が破られたことを意味するものではないが、野心的な気候変動対策がこれまで以上に急務になる」と指摘した。
国連によると、現在の公約や政策では、産業革命前の平均気温から1.5度あるいは2度の上昇に抑えることは不十分。
先月開催されたCOP29の直前に発表された報告書によれば、現行公約の下では世界の気温は2.6-2.8度上昇する見通しで、それすら超える恐れがある。気候政策に対し、特に欧米に見受けられる政治的反発も、目標達成の不確実性を高めている。
原題:Global Temperature Poised to Reach Hottest Year on Record(抜粋)
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