フランスのマクロン大統領は9日、EU=ヨーロッパ連合の議会選挙で極右政党に大敗する見通しとなり、フランス国内の議会を解散し、今月末に総選挙を行うと発表しました。
フランスではEU議会選挙の投票が9日に行われ、フランス公共放送の出口調査によりますと、得票率は極右の国民連合が31.5%でトップとなり、マクロン大統領の与党連合に2倍以上の差をつけています。
国民連合は、EU脱退などといった極端な主張を封印する「脱悪魔化」戦略を進めるとともに、EUの移民政策や厳しい環境政策への不満の受け皿となって支持を広げました。
マリーヌ・ルペン前党首は「国全体で国民の力が高まっているのを見るのは感動的だ」と勝利宣言しました。
一方、マクロン大統領はテレビ演説を行い、選挙結果について「フランスだけではなく、ヨーロッパにとっても危険なことだ」としたうえで、「国民に議会の将来についての選択肢を与えることを決めた」と述べ、議会の下院にあたる国民議会の解散を発表しました。
総選挙は6月30日と7月7日に行われます。

保守系活動家・カーク氏銃撃 容疑者は父親と出頭 トランプ大統領が明らかに