政治とカネを巡る問題が連日、国会でも議論となっています。
自民党への追及を強める野党ですが、山梨県関係では立憲民主党の中島克仁衆院議員が予算委員会で長崎知事の不記載問題に触れて質問をしました。
「預り金」とした知事の説明に対する見解などを問いました。

山梨県 長崎幸太郎知事 (1月20日の会見):
「皆様に深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」

長崎知事は1月20日、自らが代表を務める資金管理団体が2019年に自民党二階派から受け取った現金1182万円を政治資金収支報告書に記載せず、約5年間金庫に保管していたと明らかにしました。

長崎知事は「確認を失念していた」としたうえで「預り金」と認識していて裏金ではないと否定をしています。

長崎知事 (1月25日の会見):
「私たちは預り金的なものとして認識をしていたと。他人様のお金なのでこれは手を付けずに保管をしていたと。したがってこれは決して裏金ではありえないと考えています」

こうしたなか、国会の衆議院予算委員会で立憲民主党の中島克仁衆院議員が長崎知事の問題に触れて自民党の国会議員への調査や「預り金」という説明について質問をしました。

立憲民主党 中島克仁衆院議員:

「かつて国会議員だった現在、知事をやっている、例えば山梨県知事。中央政治における『政治とカネ』の問題が地方に波及している。国会議員だけでなく地方の首長、党籍を持つ地方議員にも調査を進めるべきでは」



林芳正官房長官:
「一般論で申し上げると政治資金の取り扱いに疑義が生じた場合には、国民に対して丁寧な説明を行うことが重要である」



立憲民主党 中島克仁衆院議員:
「(長崎知事が説明した)預り金というのは自民党では一般的なのか」



林芳正官房長官:
「私が(岸田派の)座長をしていた間に、今おっしゃったようなこと(預り金)は見聞きしたことはないと認識しています」

これに対して長崎知事は。

長崎知事:
「その議論 承知してませんので、お答えは差し控えたい」

なお、長崎知事は二階派からの銀行振り込みでなく現金で1182万円が渡された趣旨について問われた際に…

長崎知事 (1月25日会見):
「それは志帥会(二階派)に聞いていただきたいと思います」

UTYでは二階派に対して1月、現金の趣旨などについて質問状を送りました。
その回答は…

「収支報告書に記載すべきものが漏れていたため修正を行ったところであり、内容については総務省のホームページで公開されているのでそちらをご覧ください」

質問に対する明確な回答は得られませんでした。

なお、立憲民主党県連では近く知事に対して詳細な説明などを求める意見書を提出するほか、共産党県委員会も県議会での知事の説明や特別委員会の設置を求めています。