しかし5年前、梶原さんを不幸な事故が襲います。

バイクで練習に向かっていた際、バランスを崩し転倒。

大腿骨の骨を折る大けがをしました。

手術は成功したものの、左足には骨を繋げるためのボルトが残っています。

妻の美都子さん:
平泳ぎすると(ボルトが)外れるからね、絶対泳いだらダメと言われていた、退院する時も、手術している時から

1年後に元通りに歩けるかも分からない状況でした。

それでも梶原さんは泳ぐことを諦めませんでした。

梶原さん:
左足がダメなら左足を使わないような泳ぎがどこかにあるはずだと

けがから2か月後、左足を動かさずに泳ぎの練習を始め、地道に左足の感覚を取り戻していきました。

そしてついに2023年9月、石川県で開催されたジャパンマスターズで平泳ぎに出場、50mと100mで準優勝、200mでは見事、優勝を果たしたのです。

梶原勤さん:
(水泳を)やめて、普段の生活になると大会に出るための泳ぎに直さなければならない。ひっきりなしにやっていればいつでも(大会に)いけるし、いいタイムが出るし

Q継続は力なりですか?

梶原勤さん:
そう、宝物です。

大けがを乗り越えた梶原さん。

そこには競泳にかける情熱がありました。

梶原勤さん:
プールで泳ぐのが一番幸せ、人生が広がるような感じがする。ああいうの(賞状)があるから、自信になってもう少しやってみるかって。

Q過去の自分との戦い?

梶原勤さん:
そう

日々、研鑚を積む91歳のスイマー。

次なる目標は・・・

梶原勤さん:
(4月に)マスターズの大会があるんですよ、強情が効くように無理が効くように練習しておかないと、1位を取りたいですね。頑張ります。