実証実験を行う契約を山梨県身延町と交わし、空飛ぶバイクの開発などを手掛けていた会社が約21億円の負債を抱え経営破綻しました。
この会社は山梨県とも協定を結び、補助金も支給されています。

帝国データバンクによりますと、東京・港区にあるA.L.I.Technologiesは2016年に設立され、空飛ぶバイクやドローンの開発を手掛けていました。
しかし開発費などがかさんで赤字が続き、1月10日、東京地裁で破産手続きの開始が決まりました。負債額は約21億円に上ります。

この会社をめぐっては、身延町が実証実験用に旧久那土中などを貸す契約を結んでいますが、今年度分の賃料約220万円が未払いのままで、町は提訴を決めています。

身延町は「破産管財人に建物の速やかな明け渡しと未払いの賃料の支払いを引き続き求めたい」としています。

また、山梨県が2021年、次世代モビリティーに関する協定を締結し、2022年にはドローンの安全運行に関する実証実験に750万円の補助金を支給していました。

県は「期待していた企業がこのような結果になってしまい残念」とコメントしています。