増井さん:
「クマが手を出した時に、手の動きが見えたので瞬間的につかんだ。片方で手をつかんで、片方これで突いたんですよ」

「これ」とは白菜の虫を取っていた「虫取りバサミ」。
ピンセットのような形をした金属製の道具で、手元から先は10㎝ほどの長さがあります。

クマの片手を左手でつかんで、右手に持った「虫取りバサミ」でクマの顔を突いたのです。

取材 10月25日

増井さん:
「とにかくクマの顔を退けさせるのと爪が深く入らないようにしようとした。ただ必死だった。抵抗しなかったら自分がやられてしまう」