森林整備にかかわる山梨県北杜市の事業を巡り、「NPO法人が地権者の同意なく契約書を作り不正に補助金を受け取った」と市民団体が会見を開いて主張しました。

一方、NPO側は取材に対し、同意は得ていたとしながらも、「一部はNPO側で印鑑を押して市に契約書を提出した」と説明しました。

会見したのは北杜市の住民などでつくる団体です。

団体は、森林整備した業者に補助金を交付する市の事業を巡り、市内のNPO法人が去年少なくとも5件で地権者の同意なく契約書を作成し、補助金約60万円を不正に受給したと主張しました。

市民団体 小林美紀代表:
一般市民として本当に失望、恐怖、怒りの感情がずっと続いています。

UTYの取材にNPO法人の会長は。

NPO法人 自然とオオムラサキに親しむ会 跡部治賢会長:
木を黙って植えるということを避けるために、全員いいですかと署名をもらいに歩いて「同意します、いいですよ」という話はもらっている。それは市役所に届けてある。

地権者から同意を得ていたとした一方、契約書の一部はNPO側で印鑑を押して提出したと説明しました。

なおNPOは住民の指摘を受け、補助金を今年6月に自主返還したということです。

団体はきょう26日、説明会の開催を求め市へ申し入れ書を提出し、市は「内容について確認中です」とコメントしています。