新型コロナが感染症法上の5類に移行して8日で4か月。

山梨県内では再び猛威を振るっていて、地域の診療所では連日大勢の患者が訪れ、医療がひっ迫する状態が続いています。

7日に発表された県内の新型コロナウイルスの直近1週間の感染者は1医療機関あたり24.02人で、今年5月の5類移行後最多となっています。

大沢医院 大沢秀樹院長:
マスクを外す方も増えているし、飲み会や宴会も増えている。そういうところでうつる人がほとんど。

甲斐市の大沢医院には現在多くの発熱患者が訪れていて、8月から1週間の感染者が100人を超えることが続いています。

感染の疑いがある人は医院の駐車場で検査、診察を行いますが…

大沢医師:
一時、駐車場待ちで渋滞が起きてしまって、近所の方にも迷惑をかけている状況だった。

患者が途絶えず、朝の8時半から夜の10時半まで休みなしで診察が続いたこともあったといいます。

大沢医師:
熱中症になるのではないかという状況で、ミネラルウォーター置いて看護師は午前中と午後の担当を変えている。

また感染者の増加に伴い、薬不足も再び起きています。

大沢医師:
せき止めや子どもの鼻水の薬が底を尽きつつある。何とかやりくりしながら乗り切っている。

さらに今年、懸念されるのが…

大沢医師:
もうインフルエンザが流行りだしている。毎日1人は陽性者が出ているので今年の冬はインフルエンザがかなり流行ると思う。人混みでは初心に戻って、うがい、手洗い、マスクの着用をもう1度思い起こしてほしい。

大沢医師はこれから新型コロナとインフルエンザの同時流行の可能性も指摘していて、再び医療崩壊のような事態を招かないためにも1人ひとりの感染対策の徹底を求めています。