関東大震災の発生から9月1日で100年。シリーズで地震災害への備えを考えます。
今回は山梨で起こり得る巨大地震を踏まえた現状と対策です。

今から100年前の1923年、9月1日。

東京や神奈川など関東の広いエリアで当時の震度階級で最も強い震度6の揺れを観測し、10万人を超える死者・行方不明者を出した関東大震災。

山梨県では死者20人、1700棟以上の家屋が全壊するなど大きな被害をもたらしました。

あれから100年。
政府は南海トラフ沿いを震源とする巨大地震について30年以内の発生確率が70%~80%と計算し、死者は全国で32万人に上るという被害想定をまとめています。その巨大地震への備えは…

「本当に大きな災害が起きた時に非常に混乱する。意識の面でも備えが不足している」

防災の専門家で山梨大学の秦康範准教授は、大災害が起きた際、県民はパニックに陥る可能性があると危機感を抱いています。

それは山梨県は40年以上、大規模な地震や水害がなく、災害意識が低いことが要因だと指摘します。