
艦上偵察機「彩雲」は強力なエンジンにより時速654キロで飛ぶことができる海軍機の中で最も速い機体で、唯一ここで公開されています。
胴体はゼロ戦や隼に比べて厚みがおよそ3倍と頑丈に作られているほか、量産しやすいように最小限の骨組みになっていることが分かります。
また彩雲の一部は山梨県内の女学校の生徒が製造したとされ、子どもも戦争に巻き込まれた当時の状況を学ぶことが出来ます。

河口湖飛行舘 原田信雄館長:
これが最後の墜落する瞬間なんですよ。
館長の原田信雄さんです。貿易業を営んでいた原田さんは50年以上前から戦闘機の保存に取り組んでいて21年前に飛行舘をオープンさせました。


河口湖飛行舘 原田信雄館長:
苦労というよりか楽しみもあったけど、これをジャングルの中から全部引き出してきた。全部直したものです。日本の当時の技術がいかに優れていたか。それが現代に伝わっているということを感じてもらえたら。
きょうは親子三世代で見学する人など午前中から大勢の人が訪れていました。
来場者は:
「本物なのがすごいです」
「迫力があった」
「こういう立派なことを作れたということと歴史を学んでほしい」

河口湖飛行舘は8月いっぱい午前10時から午後4時まで開館しています。