2023年3月の高校生の就職決定率は99%以上で、コロナ禍以降で最高でした。
その一方で課題もあります。

それは、就職後3年以内に辞めてしまう離職率の高さで、その割合は35.9%、3人に1人に上ります。

こうした雇用のミスマッチを防ぐため、高校生を対象にした企業説明会が開かれました。

合同企業説明会は、ハローワーク甲府などが主催し、就職を希望する高校3年生約270人が参加しました。

会場には、建設業や製造業など59社がブースを出し、生徒たちは希望する企業の説明を聞いていきます。

高校3年生:クレーム処理はどうしてる?
宿泊業担当者:真剣に謝れば大抵の人は許してくれる。

山梨県内の高校生の就職決定率は99%を超え、売り手市場が続く一方、全国的に高校新卒者は3年以内に35%あまりが仕事を辞めるため、定着率が課題となっています。

ハローワーク甲府 山田一典 所長:
早期離職があるのは、本人のイメージと実際働いたら違ったと、いわゆるミスマッチがある。知識を得ることで、イメージした通りの企業に勤められるということで、定着が図れる。

高校3年生:
「ギャップがあるかもしれないので、ちょっと怖いのはあるが、頑張っていきたい」
「自分がもし入ってみて違うなと思ったら、その時にもよるが(会社を)変えたりしたい」

一方、企業側も選ばれるための工夫が求められています。

企業担当者:
「企業の名前をどんどん売って、会社に興味をもってもらえる人を増やして、応募につなげていきたい」
「高校生にあった内容を提供できれば、会社と高校生でマッチした働き方ができるのでは」

高卒者の定着には、企業側と高校生側のイメージのギャップを解消することがカギとなりそうです。