共働きの増加に伴って、保護者の代わりに地域の人が子どもを預かるファミリー・サポートセンター=通称ファミサポの依頼が増加しています。
しかし引き受ける人は増えない課題があります。その背景を取材しました。

山梨県笛吹市の中村博子さんの住宅を訪れた、母親と1歳の男の子。
この日、ファミリー・サポート・センターを通じて中村さんに一時預かりを依頼しました。

ファミリーサポートセンター事業 通称「ファミサポ」は、子育てで協力をお願いしたい保護者「依頼会員」と、その依頼を引き受ける「協力会員」それに双方の連絡や調整を行うファミリー・サポート・センターで成り立っています。
県内では17市町村が実施しています。
このうち笛吹市はNPOに業務を委託し、小学6年生までを対象に、送り迎えや一時預かりなど約15のサポートに応じています。
2022年度は2570件の依頼を受けました。
母親は:
子どもはとてもかわいいが、どうしても疲れてしまう時があって、休みたいと思ったときは実際に休むことができる環境にあることにとても感謝している。

事業は有料制で、1時間あたり平日の日中が800円、土日祝日は900円です。
笛吹市は利用料金300円を助成しています。

協力会員14年目 中村博子さん:
自分の子どもたちは自立してしまって、なかなか一緒に過ごせないので、小さい子と遊ぶのはすごい楽しい。他に見てもらえる、おじいちゃんおばあちゃんがいない人を少しでも助けてあげられたらいい。
シングルファーザーとして娘2人を育てる男性も、ファミサポで支援を受けました。