山梨県内の各地で6月に停電が相次ぎ、停電の件数はすでに2022年6月の2倍以上に上ります。

なぜ停電が多いのか? その背景は。

勝沼ぶどうの丘 山下政仁 副支配人:
お客様も入っていましたが、レストランの電球・電灯、こちらの厨房の方も一時的に停電となってしまいました。

甲州市勝沼町にあるぶどうの丘です。

多くの観光客が訪れた6月11日、日曜日の正午ごろ、施設内は10分間ほど停電しました。

近くのカフェでは…

寺カフェいちょうの樹 小林蒼弥 店長:
コーヒーを準備していたところ真っ暗になっちゃって…。

県内は6月に入り停電が急増し、SNSで停電関連の投稿が目立ちます。

「甲府で一時停電!?冷蔵庫…プリンター大丈夫か?」
「南アルプス市の自宅が停電。周辺も停電中みたい」
「また停電、起きたんだけど」

東京電力パワーグリッド山梨総支社によりますと、6月に発生した県内の停電は2022年が16件だったのに対し、2023年は2倍以上の36件に上っています。

6月の停電は13市町村で確認され、停電時間は10分以内から3時間以上と、同じエリアでも異なります。

停電が多い主な要因は…

6月に入って相次いだ大雨です。

6月2日は県内4地点で1日の降水量が6月の観測史上最大を記録し、その後も雨の日が続きました。

東京電力パワーグリッドの担当者によりますと、雨で地盤が緩んだことによる倒木や、電線に接触するおそれがある枝の伐採で電気を止めるため、停電が増加するということです。

6月発生した停電の約8割が雨による倒木が原因です。

東京電力パワーグリッドは、台風などの大雨に備えて懐中電灯やラジオ、モバイルバッテリーなどの準備を呼びかけています。