山梨県北杜市の八ヶ岳リゾートアウトレットの運営会社が事業を停止しましたが、自主的に営業を続けるテナントもあります。
施設は6日、電気が止まる可能性があり、テナントのオーナーは困惑しています。

北杜市小淵沢町の八ヶ岳リゾートアウトレットは運営会社が約15億円の負債を抱え、6月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。

施設に入居する約20のテナントには撤退の片付けをしている店がある一方、自主的に営業を続ける店もあり、事業停止後、最初の週末を迎えた4日は多くの買い物客が訪れていました。

買い物客は:
閉鎖するというので様子を見に行こうと(来た)無くなるのはさみしい。

買い物客は:
近くに来たから見に行ってみるかと来た、歩いてみます、折角なので。

一方、5日は12店舗が営業を続けていました。

このうち婦人服専門店は事業停止が突然で、今後のことは決まっておらず、この場所で営業を継続することを望んでいます。


テナントに入居するWHISP resort 小林千恵子 店長:
ここといって(常連客が)来てくれているのでありがたい、続けられるならここでやりたいが、覚悟しなければいけないのかな。

閉鎖後の処理を担当する弁護士によりますと、八ヶ岳リゾートアウトレットに電力が供給がされるのは5日までで、6日に施設の電気が止まることをテナント側に通達したということです。


小林店長:
営業できないですよ、撤退しなければいけないのでしょうけど、商品も片付けなければいけないが置き場所も困る。
退去を迫られたテナントのオーナーは先の見えない状況に困惑しています。

なお運営会社は北杜市などに対する土地の賃借料を3年前から滞納し続け、その額は5000万円以上に上っています。

7日東京都内で債権者説明会が予定され、北杜市は「状況を確認して少しでも回収できるよう努めていきたい」としています。