日本銀行甲府支店は、5月の山梨県内景気の判断を7か月ぶりに引き上げました。

新型コロナの5類移行が、景気回復の後押しになったようです。

日銀甲府支店が発表した5月の金融経済概観によりますと、「個人消費」は新型コロナが感染症法上の5類に引き下げられたことや、大型連休などで外出や飲食の機会が増え、回復傾向にあるとしています。

また「雇用・所得」も、人手不足による求人の高まりや、それに伴う賃上げ気運の醸成により全体として改善しているとしました。

こうしたことから、日銀甲府支店は県内の景気について「資源高の影響などを受けつつも持ち直している」と7か月ぶりに判断を引き上げました。

日本銀行甲府支店 水野裕央支店長:
これまで抑制されていた経済活動再開の広がりに加え、政府や自治体の経済対策に支えられ、持ち直しが続くと考えています。

一方で、6月の電気料金の値上げの影響などを注意深く見ていく必要があるとしています。