山梨県南アルプス市の市議が知事選の告示前日に議員に議場で現金を配布した問題です。
配布した現金はこの市議が所属する政治団体から「事務所経費」として受け取っていたものだったことがわかりました。

南アルプス市 村松三千雄 市議:
私の軽率な行動につきましては深く反省している。

この問題は長崎知事を支援する市町村議員有志の団体「前進やまなしの会」の南アルプス支部代表 村松三千雄市議が知事選の告示日前日の今年1月4日に市議会の議場で議員16人に1人平均およそ3000円を配布したものです。
19日に行われた議会運営委員会で村松市議は「市民や関係者などにご迷惑をおかけした」などと一連の騒動について謝罪しました。

そして委員会は今後開く全員協議会で改めて村松市議からの説明や質疑応答の場を設けること、それを受けて議会としての対応を検討していくことなどを決めました。

関係者などによりますと現金は村松市議が会本部から「事務所経費」として受け取っていたものでしたが、村松市議は「政治活動費」として各議員に配布していました。

村松市議はその後、全額を回収し最終的に事務所の家賃にあてたと説明しています。

なお県警は「前進やまなしの会」の会計担当者などから任意で事情を聴き、事実関係の確認を進めています。