山梨県の研究機関は2023年のスギ花粉が飛び始める時期を早ければ今週末からと予測しています。
花粉症と新型コロナなど感染症との症状の違いについて医師に聞きました。

男性:
最近、くしゃみ多い方だと思う。鼻水も。

女性:
鼻や目がちょっとかゆくなったり、かかり始めなのかなと感じている。
立春が過ぎ、本格的な春へと向かう2月。この時期、辛くなり始めるのが花粉症です。

県衛生環境研究所微生物部 高橋史恵主任研究員:
2023年は2月11日から2月15日ごろにスギ花粉が飛散を開始すると予測をしています。

県衛生環境研究所によりますと1月の気温が平年より高い日が多かったことから例年より5日ほど早く2月11日から15日ごろにスギ花粉が飛び始めると予測しています。

また、ヒノキ花粉はスギ花粉の飛散開始から半月から1か月程度遅れて飛び始めるといいます。

高橋史恵 主任研究員:
2022年よりは気持ち多い、少し多い感じではあります。

こちらは過去10年の年ごとの飛散量です。1平方センチあたり2022年はおよそ3900個でした。研究所は2022年の夏の気温と日照時間から2023年は2022年より少し多いおよそ4000個と予想しています。

こうした中、街ではこんな心配の声も。


男性:
花粉症の鼻づまりとかで頭痛いとかなっているときに、友達とかから「大丈夫?コロナ?」みたいに疑われたらちょっと嫌かな。

症状の違いについて山梨大学医学部附属病院の櫻井大樹医師は花粉症は目や鼻のかゆみが新型コロナやインフルエンザといった感染症は高熱やせきの症状が特徴的だといいます。

山梨大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 櫻井大樹医師:
まず共通点としては、鼻水が出る、鼻づまりがある。場合によっては嗅覚障害が出る。鼻のかゆみ・目のかゆみは花粉症の特徴的な症状になります

もしも鼻水や鼻づまりといった共通した症状が出た場合はどうしたらいいのでしょうか。



櫻井医師:
例年、花粉症がある人であれば、花粉が飛び出したという情報があれば、症状が出始めるころなので参考にして判断してほしい。症状が重い場合には医療機関を受診してほしい。