山梨県笛吹市は、一部地域で貯水量が通常を下回り、最悪のケースで断水の恐れがあるとして、日中の節水を呼びかけています。

貯水量が通常を下回っているのは、笛吹市の御坂町、石和町、一宮町のエリアです。

市によりますと、水は複数ある配水池のタンクにためていますが、1月26日から水量が減少しました。


通常、タンクの水は満杯から8割の間で推移するところ、現在は全て合わせて8割以下となっていて、中でも御坂町の70世帯に配水するタンクは5割ほどまで貯水量が低下しています。

主な要因としては、水道管の凍結を防ぐため夜間に水を出す家庭が増えたことや、凍結により水道管が破裂し、水が出続けているところがあることが挙げられます。

これを受け市は、この状況が続くと最悪のケースで断水するおそれがあることから、29日から日中の節水について防災無線を使っての呼びかけを始めました。

過去5年間でこうした呼びかけは出したことがなく異例です。


31日の予想最低気温は、甲府がー5℃、河口湖がー8℃となっていて、市の担当者は「夜間に水を出す凍結防止対策は行いながら、日中はなるべく節水をしてほしい」とコメントしています。