米津気象予報士に聞きます。
小田切いくみアナウンサー:
けさもスリップ事故が相次ぎましたが、あすも厳しい冷え込みになりそうで心配ですね。


米津龍一気象予報士:
あすの朝はけさ以上の冷え込みとなりそうです。まず、なぜきょうそこまで冷え込んだのかを解説していきます。上空の寒気が原因となっています。上空1500m付近にあるマイナス15度に覆われている寒気、これは1月としては歴代で見ても記録的な寒気ということになりそうです。さらに平地で雪の目安が、鹿児島県あたりまですっぽりと覆われている状況になっています。

米津気象予報士:
あすの朝になりますと、この寒気は少し北上していきます。ということは、もう冷え込みが緩むんだと思う方も多いと思いますが、単純ではありません。天気図を重ねてみますと、水色の線、等圧線の部分の間隔が狭ければ狭いほど風が強く吹くことを表しています。けさ、風強かったですよね。
三浦正則アナウンサー:
強かったです。寒かったですね、風のせいで。

米津気象予報士:
あすの朝はこの線の間隔が広がりますので、風は弱まります。まとめると、今日は寒気が強かったんですが風も強い、その影響もあって放射冷却=地上から熱が逃げる現象、これが弱まったのでこの程度で済んだということなんです。ただあすの朝は、寒気は弱まりますが風は穏やかなので、放射冷却が効きやすくなります。

米津気象予報士:
ではどういう結果かというと、あすの最低気温はけさよりも2度ほど冷え込むところが多くなる見通しなんです。

米津気象予報士:
注意点としては、ヒートショック、水道管の凍結、路面の凍結、これらの点に関しては、くれぐれも気を付けていただければと思います。