山梨県が行った新型コロナ感染による後遺症の実態調査がまとまりました。

およそ38%の人が後遺症の疑いがあると回答しています。


長崎知事:
間違いなく相当の方が後遺症になっている。後遺症に苦しまれている。


この調査は、山梨県が2021年6月から2022年7月に新型コロナウイルスに感染した人を対象にインターネットのアンケートで行ったもので、7110人が回答しました。


このうち感染して2か月以上の期間、後遺症の疑いがあると答えた人は2692人、37.9%でした。


症状としては疲労感・倦怠感が最も多く55.2%、続いて咳の37.8%、たんが出るの19.9%などとなっています。


オミクロン株の流行前と後を比べると、流行前に割合が高かった「息切れ」「脱毛」「味覚障害」などはオミクロン株流行後には下がっている一方、「疲労感・倦怠感」「咳」「頭痛」などの割合が上がっています。


また、ワクチン接種の回数によって、後遺症が現れる割合に大きな違いはありませんでした。


ただ、日常生活への支障を聞いたところ、特に接種回数が3回以上の場合は支障を感じる割合が低くなっています。


長崎知事は会見で、山梨県内およそ20の医療機関から後遺症についての診療が可能という回答を得ているとして、受診相談体制を整備することにしています。