山梨県北杜市のNPO法人が補助金を不正に受給したとして、市からおよそ750万円の返還を求められていることが分かりました。

市から補助金の返還を求められているのは、NPO法人「自然とオオムラサキに親しむ会」です。

NPOによりますと、2020年度から3年間、山林整備に関する事業として北杜市からおよそ1550万円の補助金を受けましたが、下草刈りや植林など一部の作業をしていませんでした。

そのため市は、不正に補助金を受給したと判断し、NPOは市からおよそ750万円分の返還を求められたということです。

NPO法人の跡部治賢会長はUTYの取材に対し、「悪意を持ってやったわけではないが、こういう事態になってしまい反省している」と話し、返還の意向を示しました。

そして今回の事態を受けて跡部会長をはじめ、11人の役員全員が来月末に辞職し、2026年度末でNPO法人を解散することにしたということです。

この法人をめぐっては、2023年に市民グループの調査で地権者の同意なく契約書を作っていたことがわかり、およそ60万円を市に返還していて、今回の不正受給はこの問題をきっかけに市が調査し発覚しました。