山梨県早川町で行われているリニア中央新幹線のトンネル工事で出た土砂の仮置き場近くの地下水から、環境基準を上回るヒ素が検出されました。
県は21日に周辺の河川などで環境調査を行います。


県によりますと、19日にJR東海から早川町内にあるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事で出た土砂の仮置き場近くの地下水を調査したところ、環境基準を上回るヒ素が検出されたと報告がありました。

国の環境基準では1Lあたり0.01ミリグラム以下とされていますが、JR東海の18日の調査ではこれを0.002ミリグラム上回る0.012ミリグラムが検出されたということです。

この仮置き場では土砂の仮置きを始めた3年前の調査でも基準をわずかに上回るヒ素が検出されましたが、当時の調査では自然由来のものと推定されていました。

県は20日、法律に基づき土砂が適切に管理されているかなど施設の調査を行いましたが、取扱いに問題はなかったということです。

また、県は21日に現場近くの川や地下水の調査を行うことにしています。