長年地域に愛されてきた山梨県甲府市の遊亀公園附属動物園。
リニューアルのため4年半の休園期間に入りました。
最後の1日となった10月2日は別れを告げようと大勢の人たちが訪れました。
いつも穏やかに迎えてくれる人気者、ゾウのテルや元気なおしゃべりで楽しませてくれるキバタンのナナちゃん。

慣れ親しんだ動物たちともしばらくのお別れ。

遊亀公園附属動物園は3日から休園。
4年半にわたるリニューアル期間に入りました。
この動物園は大正8年、1919年に開園。

100年以上の長い歴史をもち多くの人に愛されてきました。
長期の休園は戦火による焼失以外では今回が初めてです。

2日は休園前、最後の日。
大塚郁弥記者:
午前8時50分です一時休園を前に最後に動物を一目見ようと多くの人が詰めかけています。
午前9時の開園前から長蛇の列が…。
別れを惜しむ人たちが次々と訪れ人の波は途切れません。
遊亀公園附属動物園 秋山多江園長:
本当にありがたい。最後みなさんがもう一度動物たちに会いたいと思う気持ちで来てくれていると思うので。

2日の1日で4396人、通常の日曜日の4倍以上の人が訪れました。

来園者:
お別れだね。バイバイ。また来るねって。

訪れた3姉妹:
とにかく小さい時にここに親に連れて来てもらうのがすごく楽しみだった。3人で最後の日行こうって。3、40年ぶり。(リニューアルしたら)また来ようねって言った。
訪れた人は:
みんなにお別れを言いに来た。さみしいけど動物たちにとっていい環境になってまたオープンするのを楽しみにしたい。

休園中、飼育する42種類およそ150の動物たちはいまの獣舎で過ごし新しい獣舎ができたら引っ越しをしていきます。
新たな園内は草原や水辺など7つの区画に分けて動物本来の生態や習性を間近で観察できるようになるということです。

秋山多江園長:
4年半の間に動物たちにとって良い環境をつくって良い動物園になったところをリニューアルの時にはぜひ多くの方に見に来てほしい。

子ども:
バイバーイ。

名残惜しくもお別れの時。

秋山多江園長:
多くの方々がこれまで応援していただき、支えていただいて本当にありがとうございました。職員一同感謝しております。
大勢の人たちの思い出がつまった動物園。

再開は4年半後の2027年の4月です。







