排水が基準値を満たさず、施設の廃止が延期されている明野処分場について、有識者などの委員会が開かれ、排水が処理されずに放流された場合でも生活環境保全上の支障が生じる恐れはないと結論付けました。

山梨県北杜市の産業廃棄物最終処分場 明野処分場は、2013年に閉鎖したあとも排水から基準値を超える溶解性マンガンとほう素が検出されていて、今年度末に予定していた施設廃止の延期が決まっています。

これを踏まえ17日に開かれた有識者などの委員会が、処分場から近い河川と地下水の2地点の水質予測を公表しました。
それによりますと排水が処理されずに放流された場合でも、生活環境保全上の支障が生じる恐れはないと結論付けました。
これまでの検出量などから、2年連続で基準をクリアするという施設廃止の条件を満たすのは2034年度から2039年度に見込まれることも示していて、この結果を年度内に長崎知事に答申する予定です。
なお県は今年度までの赤字はおよそ53億2000万円と見込んでいて、維持管理費として年間およそ1億円を支出しているということです。







