西嶋和紙は独特の滲みが特徴。
およそ450年前から始まったとされ、ここ西嶋地区では一時、100軒以上の家で和紙が作られていました。

しかし、需要が減少。

西嶋地区の和紙業者は現在はわずか7軒となり、紙漉き職人は遠藤さんを含めて5人しかいません。

山十製紙の社長で、以前は自身も職人だった笠井伸二さん。

前に雇っていた社内唯一の紙漉き職人が辞めることになり、求人を出したといいます。
しかし当初は遠藤さんの応募に不安を抱えていました。

山十製紙 笠井伸二 社長:
西嶋の紙は大きくて、そしてすごい力仕事なんです。最初のころは1か月続くかなっていうようなつもりでいたんです。

山十製紙 笠井伸二 社長:
和紙をやりたい、そういう人も何人かいまして。やはり紙を漉いてみると大変さが分かって、自分から辞めていくような人が、やっぱりできませんっていう人が何人もいましたので。

