マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」で山梨県内51の医療機関で読み取りエラーなどのトラブルが起きていたことがわかりました。
調査した団体は今年12月に迫るマイナ保険証の一体化は「時期尚早」と懸念を示しています。

マイナ保険証のトラブルは医師や歯科医師らでつくる県保険医協会が今年8月に実施した調査で分かったものです。
調査には68の医療機関が回答し、このうち75%にあたる51の医療機関がトラブルがあったと回答しました。
最も多かったのはカードの読み取りの際に名前などの漢字が正しく読み取れず「●(黒丸)が出る」が31件でした。
また「資格情報が無効」と表示されるのが27件、「カードリーダーの接続・認証エラーが」が20件となっています。
こうしたトラブルの対応は「持ち合わせていた健康保険証で資格確認をした」が42件と最多となりました。
マイナンバーカードを健康保険証として使うマイナ保険証への移行に伴い健康保険証の新規発行は今年12月に停止されますが、調査した協会は医療現場の混乱に懸念を示しています。
山梨県保険医協会 長田高典会長:
「完全に移行することは時期尚早」
協会は国にマイナ保険証の一体化への慎重な対応を求めています。