今、世界的に注目されている山口市。現在、改修工事が進められている瑠璃光寺五重塔の話題から。

関谷名加アナウンサー
「山口市の香山公園にやって来ました。国宝瑠璃光寺五重塔は現在令和の大改修中でシートに覆われているんですが、今しか楽しめないものがたくさんあるんだそうです」

和歌のカーテンにステンドグラスも

今、いったいどんな楽しみ方があるのか、山口市観光交流課の清川桃子さんに案内して頂きました。新しい法被を着て登場です。

関谷アナ
「清川さん、こちら今まで無かったですよね」

山口市観光交流課・清川桃子さん
「こちらは和歌のカーテンゾーンになります。大内氏の当主は歴代和歌に長けておりまして、歴代当主が詠んだ和歌12首の一文字一文字を金属でかたどり、カーテンのように連ねています」

関谷アナ
「この中に清川さんのお気に入りの和歌はありますか?」

清川さん
「こちらの29代政弘が詠んだ『かえらはさくら 恨みやもせん 故郷と みやこをおもえ 春の雁』もうすぐ春が来て桜が咲こうというのにあなたはそれを見ずに帰るのか、という歌です。政弘が山口を思う気持ちだったり、山口、ここ瑠璃光寺に来てほしいという私たちの思いと通じる点があるので私のお気に入りになっています」

和歌のカーテンに続くステンドグラスゾーンでは、大内氏が京都やキリスト教などの文化を吸収して栄えた様子をアクリル板を使った光で表しています。色鮮やかで私もついつい小踊りしてしまいましたね。

関谷アナ
「こちらは見たことあります、時代絵巻ですね」

清川さん
「はい。山口を築いてこられた大内氏歴代24代から32代までの方々が親しみやすいイラストとともに紹介されています」

そして、歴代当主やサビエルと一緒に五重塔を見上げる写真スポットもあります。

切絵制作のAR動画は必見

清川さん
「関谷さん、ちょっといいですか?こちらのCOCOARというアプリをインストールして五重塔のデザインシートを読み取ると、切絵の作品の制作過程のAR動画が見られるんですよ」

こちらは切絵アートクリエイターのアツオミさんの制作工程の動画です。完成品は瑠璃光寺の本堂に展示してあります。

関谷アナ
「うわー凄い、細かい作業ですねぇ。これも今しか見られないんですか?」
清川さん
「はい。ぜひ来てインストールして読み込んでやってみて下さい」

そのほか、大内氏の家紋をモチーフにしたモニュメントも紹介して頂いたところで清川さんとはお別れして今度は瑠璃光寺へ。