石油価格の高騰が続いています。7月12日、石油情報センターが発表した山口県内のレギュラーガソリンの平均価格は171.5円で、7週連続の値上がりとなりました。なぜ燃料価格の高騰が続いているのか。

最近の理由の1つが、国の補助金の減額です。2022年1月、新型コロナの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻などで原油価格が値上がりしたことを受け、高騰を抑える対策を始めました。はじめはレギュラーガソリンの全国平均価格が170円を超えると、石油元売り会社に最大5円の補助金を。その後172円を超えると最大25円、168円を超えると最大35円というように、原油価格の変動などに合わせて補助金を出していました。その補助金が6月から、段階的に引き下げられています。

現在は2週間ごとに1割ずつ補助率が下げられていて、9月末には補助は終了する予定です。単純に今の原油価格の水準が続けば、補助金がなくなった分だけ私たちの負担が増えるということです。
身の回りのさまざまなものが値上がりしていて、私たちの生活に直結する燃料価格の高騰。大きな影響を受けている運送業界を取材しました。

株式会社ゆだ 河本善邦代表取締役社長
「われわれも今、月間で何千万って使用してますからね、金額で言うと。それから何パーセント上がるってなると、非常に利益を切迫します」

山口市の運送会社、株式会社ゆだ。燃料価格の高騰に打撃を受けていました。トラックは軽油で走りますが、3年前には110円だったものが、今は152.6円と軽油も値上がりが続いています。会社ではハイブリッド車を導入したり、ドライバーに向けて燃費のいい運転についての講習会を開いたりして、節約する工夫をしています。













