山口県長門市の漁港に打ち上げられ死んでいる状態で見つかったクジラを埋める作業が午後2時半ごろ終わりました。

作業は午前9時過ぎから始まりました。当初は25トンクレーンを使っていましたが、クジラが重すぎて持ち上げることができず、60トンクレーンに変えて午後から作業を再開。クジラを持ち上げ、海岸に掘った深さ3メートルの穴に埋めました。途中、作業員がヘルメットを取って静かに手を合わせ、クジラを弔いました。

長門市はかつて、回遊するクジラの群れを、網などを使って捕獲する古式捕鯨が盛んです。今も地元の小学生が「鯨唄」を歌い継ぐほか、毎年法要が行われ、感謝と弔いの気持ちを表しています。
このクジラは5日午前8時ごろ、長門市油谷伊上の漁港で地元の漁業者が漂着したクジラを発見しました。発見した人によると、すでに死んでいる様子だったということです。
市の農林水産課によりますと体長およそ13メートルで、オスの成体とみられています。内臓や血液などを抜いた状態で、重さは12.5トンありました。













